禁断のプロポーズ
「違いますよ。
 だって、住所同じだったら、バレバレじゃないですか」

「名字も違うが」

「それは元々です。

 話せば長いうえに、酒の肴になるような話でもないので、また今度。

 でも、そういえば、今の話の流れだと、課長はおねえちゃんの家は知らなかったわけですね」

「ただの同期だ。
 家に送っていったこともない。

 知るわけないだろう」

「そうですか」

「お前、俺がお前の姉貴と付き合ってたと思ってるのか」

「だから、私がプロポーズしたとき、すぐに受けたのかなあ、と思って」

「なんでだ」

「おねえちゃんが好みだったから?

 私がおねえちゃんに似てるからですかね?」

 まあ、単に、話をするために、受けたのかな、とも思っていたが。

「お前の姉貴は好みじゃない。

 確かに似てはいるが、お前の方が好みだ」

 ……はい?

「すみません。
 もう一度、訊いてもいいですか?

 なんで、私がいきなりプロポーズしたのをオッケーしたんですか?」
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