禁断のプロポーズ
「桜さんとか、灰原さんとか、ああいう色っぽい女性と一緒に暮らしてたら、ふらふらっとそういう気分になるのもわかりますけどね」
と言うと、

「いや、お前も酔ってるときと、弱ってるときは、なかなかだぞ」
と言い出す。

 いや、なかなかに、貴方が最低ですよ、と思っていた。

 弱ってるときってなんだ……。

 しかし、完璧な男と一緒に居るのは疲れる。

 だから、このくらいでいいのかもしれない、とも思っていた。

『本当に自殺だったんだろうかな』か。

 まだ、なにかいろいろ知ってそうだな、と思いながらも、そこで会話を打ち切るように未咲は言った。

「お腹空きました。
 なにか食べて呑みたいです」

「本当に緊張感がないな」
と言いながらも、夏目が付き合ってくれるだろうことはわかっていた。

< 81 / 433 >

この作品をシェア

pagetop