禁断のプロポーズ
 


「おねえちゃん……」

 呟き、目を覚ますと、
「起きたか」
と言う声がすぐ側でした。

「うわっ。
 課長っ」
と横で頬杖をつき、また何事か思索を巡らせているらしい男を見た。

 そこは今は未咲の居室となっている和室だった。

「なんで此処に居るんですか」

「俺の家だからだ」

「違いますよ。
 なんで、同じ布団で寝てるんですかって訊いてるんですけど」

 夏目は、そのままの姿勢で、
「課長はやめろ」
と言い出した。

「今、それどころじゃ……」

「夏目さん」

「はい。
 夏目さん」
と言われるがまま、復唱する。
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