冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~
だが、そのお許しがでなかった。
「何故でしょう?」
真向かいにすわり、夕食をとっているアシュレにリューリは
問いかけるが、アシュレは理由をいわない。
「私、陛下とシルビア様の仲をどうこうしようとか思って
ウインギュスター卿の話しにのったのではありませんわ。」
リューリがそういうと、アシュレは怒りに顔をゆがめて立ち上がった。
「ダメなものは、ダメだ!」
強い口調で言われ、睨みつけられて、リューリは体がふるえた。
アシュレは睨みつけていた目をふっとゆるめ、今度は
苦いものでも飲み込んだかのような顔をすると、
持っていたナプキンを机に叩き付け、足早にでていってしまった。