冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

 触れてみたい、、、とアシュレは唐突に思った。

 あのリンゴのように紅く色づいている頬は熱いに違いない。


 手を伸ばしかけて、アシュレははっとした。

 今、何をしようとした。

 幸い、リューリは景色に見とれていて、気がついてはいない。


 アシュレはぎゅっと手を握りしめた。



   「遅くなる、もう行くぞ。」

   「はい。」


 再び馬を走らせながら、アシュレは自分の気持ちを推し量りかねていた。
< 78 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop