冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~
触れてみたい、、、とアシュレは唐突に思った。
あのリンゴのように紅く色づいている頬は熱いに違いない。
手を伸ばしかけて、アシュレははっとした。
今、何をしようとした。
幸い、リューリは景色に見とれていて、気がついてはいない。
アシュレはぎゅっと手を握りしめた。
「遅くなる、もう行くぞ。」
「はい。」
再び馬を走らせながら、アシュレは自分の気持ちを推し量りかねていた。