キャラメルに恋して
――――――すぅ
「ナミィ〜。俺はお前の事がまだ大好きだぁ〜。
そんでもって、愛してる〜」
海に向かって、大きな声で叫んだ。
横にいるから、その表情はよくわからなかったけど、
目に光ものがあった事だけは分かった。
お兄さんはその人の事、本当に好きだったんだね。
だれが聞いてもそう思えるような、寂しそうな声だった。
それほどまでに、寂しそうで、壊れてしまいそうな声だったんだ…………。