あと一歩、君の背中に届くまで
ガタガタと音をたてて椅子をひくと、遠山千裕も私に気づき、目が合った。
ペコッと会釈をすると、遠山千裕も軽く頷いた。
図書館の隣は、住宅が3軒くらい建ててあり、図書館の前は中学校がある。
中学生も中間テストが近いからか、勉強室には中学生ばかりがいた。
若干ざわざわしていて、勉強がしにくい。
まあ、仕方ないか。
私も参考書や、ワークを取り出して勉強をし始めた。
もともと頭の悪い私。
でも、みんな頭のいい高校ばかり希望するから、私も友達にあわせて今いる頭のいい高校に入った。
必死に勉強したけど、今じゃもう勉強した中身なんて全部忘れてる。
今はもう、高校の勉強についていくので必死だ。
