能あるイケメンは羽目を外す
「中央線沿線でどこかないかな……駅から十分以内で……」

いろいろ条件を甘くしても……これだという物件がない。

今のアパートの期限が迫ってるのに……どうするの?

一番の問題は引越しの荷物を置く場所も見つからないって事。

私……一人だけなら短期間はどうにかなる。

まんが喫茶に夜泊まれば、お金も節約できるし……。

最悪、今週中に大きな家具は処分しなければならないだろう。

あ~預金残高見るのも嫌になる。

「……頭痛がしてきた」

スマホをポンとソファーに置いて頭を抱えていると、スマホがブルブルと震えた。

……名前は表示されていないけど、この番号……これは章介からの電話。

彼の登録を消去したって私の記憶までは消せない。

電話に出なければ章介に聞こえるはずもないのに、しばらく息を止めてスマホを眺める。

今さら何を話す事があるというのだろう?
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