能あるイケメンは羽目を外す
「残念。目覚ましより効き目ありそうだね」

目の前に陽斗の綺麗な顔があって、眠気が一気にぶっ飛んだ。

「何で……陽斗とベッドで寝てるの?」

しかも……ここ陽斗の寝室。

私が目を丸くすると、陽斗はフッと笑った。

「ソファーでよく寝てて起こすのは可哀想だったから俺の寝室に運んだんだ。一人で寝かすのはちょっと心配だったし。大丈夫、何もしてないよ」

「本当に?」

陽斗を疑う訳じゃないけど、ソファーで寝てからの記憶がなくて思わず聞いてしまう。

ちょっと寝るはずだったのに、何で朝まで寝ちゃったんだろう?

「寝てる女襲う趣味はないよ。愛し合うならちゃんと覚えておいて欲しいからね」

陽斗の目が一瞬妖しく光る。でも、次の瞬間には優しい目になってクスッと笑うと、彼は壁時計にチラリと目をやった。

「もう七時過ぎてるし、早く用意しよう。杉原は待たせると煩いからね」
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