能あるイケメンは羽目を外す
杉原さんが会社に迎えに来てまた三人で会社に出勤すると、専務室の前で陽斗と杉原さんと別れ私は一人秘書室に入る。

自席に着くと、私は深い溜め息をついた。

陽斗に……嘘ついちゃった。

ちょっと胸が痛いけど、彼に心配かけるわけにはいかない。

ただ電話がかかってきただけだし、何もされてはいない。

パソコンを立ち上げてからポットの準備をしていると、机の上に置いておいたスマホが三回ブルブルと震えた。

メールだ。まだ麗香達が来ていないし……何か連絡かな?

スマホを手にとって見れば、そのアドレスは章介の物で……私は中身も見ずにすぐにメールを消去した。

朝から気分は最悪。

恋人だった時でもこんなに連絡なかったのに。

電話もメールも無視すれば諦めるだろう。そう思っていたのに……今、私は会議室に章介と二人きり。

何でこうなった?

会議室のお茶の片付けをしていると、章介が会議室に入ってきてドアを閉めて……唖然としている間に逃げ場を失った。
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