能あるイケメンは羽目を外す
章介はジリジリ迫ってきて壁際に私を追い詰めると、壁をガンと思い切り叩いた。

その音に身体がビクッとなって、私は怯えた目で章介を見た。

「答えられないのか?うぶな振りしてとんだアバズレだな!」

章介が目を細めながら私を大声で罵る。

これは誰だろう?

章介ってこんなに暴力的な人だっただろうか?

「……あなたには関係のない事よ」

震えながら答えると、章介は乱暴に私の顎をグイと掴んだ。

「関係ないだと?どうせいい金づる捕まえたから、乗り換えようって魂胆なんだろ!」

「……そんなんじゃない」

私は章介の言葉を否定する。

「なら、味見くらいしたって構わないよな?俺は散々お預けを食らったんだ」

章介の目が妖しく光る。彼の声は残酷な響きを宿していて、私は蛇に睨まれた蛙のように身体が動かなくなった。
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