能あるイケメンは羽目を外す
「営業部の片桐だったよね。君には感謝しているよ。君が楓との結婚を止めてくれたお陰で彼女に会えたんだから。だが、楓はもう君の結婚相手じゃない。今度また楓に近づけば、生きている事を後悔するぐらい君の人生を滅茶苦茶にしてあげるよ」

凄みのある眼光で章介を睨み付け、陽斗は章介の腕を捻り上げる。

「い……い、痛て!」

章介が苦痛で顔を歪めると、陽斗は満足そうにニヤリと笑った。

「楓は俺のだ。こんなところで油を売ってないでさっさと仕事をするんだな」

陽斗が悪魔のように危険な目でそう告げて章介の腕を離すと、章介は私にチラリと目をやりそそくさとこの場を去る。

それを見届けると、陽斗は私に目を向けた。

「大丈夫だった?何もされてなかった?」

陽斗の言葉に私は自分の肩を抱き締めながらコクリと頷く。
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