能あるイケメンは羽目を外す
メルは彼女なりのエールを楓に送ると、楓の頬にチュッとリップ音をさせてキスをした。

そんなやり取りを見て、思わず笑みが溢れる。

「メル、お前が運命の相手を見つけたら、その時はお前のウェディングドレス、俺がデザインしてあげるよ」

ポンポンとメルの頭を軽く叩くと、彼女は嬉しそうに俺を見上げた。

「約束よ、ハルト」

俺の言葉にメルは十八の女の子らしいとびきりの笑顔で微笑んだ。

メルと別れホテルを後にすると、フェリーと飛行機を乗り継ぎ、俺達は四日ぶりに東京に戻った。

飛行機の中で楓はずっと寝ていた。

「楓、羽田に着いたよ」

俺が楓の耳元で声をかけると、彼女はパッと目を開けて辺りをキョロキョロと見渡す。
< 226 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop