能あるイケメンは羽目を外す
入籍してからも私は普通に仕事をしているから、生活に変化はない。

でも、いつも私の側に陽斗がいる。

それがどんなに幸せで、心が満たされる事か。

婚姻届はプロポーズの次の日に陽斗と一緒に朝取りに行って、陽斗のお父さんと杉原さんに証人欄に署名をしてもらった。

陽斗のお父さんが私達の結婚を喜んでくれたのが凄く嬉しい。

家族がいない私のために今回、杉原さんがヴァージンロードを私と一緒に歩く役も引き受けてくれた。

杉原さんって見かけは怖いけど、意外と優しい。

「いいんですよ。私には成沢……楓さんと同じ年の妹がいますから。それに社長に恩を売っておくのもいいでしょう?」

杉原さんは私を見てニヤリとする。

「はは……」

何か杉原さん黒いオーラ出てますけど……。

「それにしても、そのドレス凄く綺麗ですね。あなたにとてもよく似合ってますよ」
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