能あるイケメンは羽目を外す
たまに家族一緒に食事をすることはあるが、翔馬と笑って話をすることはまずない。

『口調が急に変わりましたけど?翔馬さんが継ぐのは面白くないんでしょう?あなたにだってプライドありますもんね?』

「俺を煽って何をさせたいの?親父に何を命じられてるか知らないけど、お家騒動なんて面倒だし、嫌だよ。マスコミの餌食にはなりたくないね」

『その目立つ容姿なら放っておかないと思いますけど。いい加減、本気で仕事したらどうですか?』

「耳にタコだよ、杉原。翔馬が真面目に仕事してるならそれでソレイユは安泰じゃない?」

『何で社長がイギリスにいたあなたを呼び戻したと思います?』

杉原が意味ありげに俺に言う。

「さあ?俺がイギリスでデザインの仕事をしてるのが気に食わなかったんじゃないの?」

俺がふざけ半分で言うと、杉原はキレた。
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