能あるイケメンは羽目を外す
「……そうなんだ」

「専務に興味を持った?」

麗香が私の顔を見てクスッと笑う。

「……まさか。ただ……見ない顔だから気になっただけ。凄く格好いい人だね」

私は必死で言い訳する。いくら親友だからって、昨日……自分の結婚式が駄目になった日に専務と寝たなんて言えない。

「そう?まあ確かにモデルみたいに綺麗で目立つ外見してるものね。でも……恋の相手としてはあまりお勧めできないかな」

麗香は陽斗の後ろ姿を見ながら苦笑する。

「凄くモテるから?」

私の問いに麗香は頭を振る。

「違うわ。顔は極上だけど……仕事しないから裏でみんなに残念王子って言われてるの」

残念王子?

でも……昨日の陽斗は仕事をしないようないい加減な人間には見えなかった。完璧な王子だと思う。不思議でならない。

何で残念王子って言われてるんだろう?
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