能あるイケメンは羽目を外す
「大丈夫。それより……杉原さんと話してる人誰?」
「楓……。ほんと、自分の結婚式しか頭になかったのね。先月末に新しく赴任してきた専務よ。あれだけ格好いい容姿だから、女子社員がみんな噂してたのに、楓は例外だったみたいね」
麗香は少し呆れ顔だ。
ははっ……。
乾いた笑いが込み上げてくる。
私って……ほんとにお目出度い人間。
全然周りが見えてなかった。
そりゃあ章介に浮気されても仕方ないかもしれない。
「あの人が……新しい専務?」
私は陽斗の後ろ姿を目で追う。
「沖田陽斗。二十九才。独身。社長の実の息子で、副社長の義兄よ」
社長の息子……。沖田と言う名前を聞いた時にもっと警戒すべきだった。
それに……。
「義兄?」
「副社長は社長が再婚した今の奥様の連れ子だから、社長や専務とは血が繋がってないの」
「楓……。ほんと、自分の結婚式しか頭になかったのね。先月末に新しく赴任してきた専務よ。あれだけ格好いい容姿だから、女子社員がみんな噂してたのに、楓は例外だったみたいね」
麗香は少し呆れ顔だ。
ははっ……。
乾いた笑いが込み上げてくる。
私って……ほんとにお目出度い人間。
全然周りが見えてなかった。
そりゃあ章介に浮気されても仕方ないかもしれない。
「あの人が……新しい専務?」
私は陽斗の後ろ姿を目で追う。
「沖田陽斗。二十九才。独身。社長の実の息子で、副社長の義兄よ」
社長の息子……。沖田と言う名前を聞いた時にもっと警戒すべきだった。
それに……。
「義兄?」
「副社長は社長が再婚した今の奥様の連れ子だから、社長や専務とは血が繋がってないの」