キミはすぐそば。
(そっか、中川君は文芸部だったんだ…)

とても近くで活動していたのに気づかなかったのが少し悔しく、唇を噛み締めていた。

でも今、とても自然に会話していた。
今まではなしかけたことなどなかったのに。

だがそれから話すことはまたなくなってしまった。
それでも、LINEで話せているだけでアイナはそれで良かった。
話しかける機会などいつでもある。
同じクラスで、部活の部室も隣で。
教室を眺めれば、いろんな人が話してる。
その中で、中川君は1人スマホを片手に座ってる。
席は少し離れているけど、心は少しずつ距離を縮めてる。

ほら、キミはすぐそば。
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