Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
遼太郎は両手で顔を覆い、自分からにじみ出してくる欲望に体を震わせた。これまで必死で抑え込んできたこの欲望も、いつ爆発してしまうか自分でも分からず、もう我慢の限界だった。
春休みはまず、来年度の体制を決めるため、異動する教員を除いての職員会議が行われる。
来年度みのりは2年目なので、今いる学年部に残って2年部に入るか、新たに入学してくる1年生の担任に収まるものと思っていた…。
ところが、案として出されていたのは、3年生の副担任だった。担任陣は今の体制のままで行きたいが、入試要員のためにどうしてもみのりを3年部に入れたかったみたいだ。
全然関わりのなかった学年部に突然入れられることに、みのりは不安を感じたが、今年みたいに1年の授業と3年の入試指導を掛け持ちするより、やりやすいかもしれない…とも思った。
大体の教員の配置が決まると、今度は教務部の大仕事、時間割の作成が待っている。
3学年9クラス、常勤や非常勤の講師をも含めた総勢70人余りの教員の1週間の動きを決めていく。
時間割作成用の大きなボードがこの時のためだけに用意され、新旧教務部の職員たちは小会議室に籠って作業にあたる。といっても、異動する教員は含まれないので、働ける教員の数は意外と少ない。