Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
まず、個人写真のみのりを見つける。前髪を真っ直ぐ揃え、ポニーテールにしたみのりは、高校3年生とは思えないほど、あどけなさが残っている。
クラス写真や授業風景の中にもみのりを見つけ出して、みのりも自分と同じ道をたどって高校を卒業していったことに気付く。
体育大会の時のスナップの中に写る小さなみのりまで、遼太郎は探し出すことができた。
棒引きをしている体育着姿のみのり。他の女子に引っ張られてコケそうになっている一瞬をとらえたその写真を見て、思わず遼太郎は笑いをにじませた。
「…昔からドンくさいんだなぁ…って、今思ってるでしょ?」
遼太郎の口元がほころんだのを見て、みのりがそう指摘する。
「いや、先生は昔から可愛かったんだなぁ~…って思ってたんです。」
そう言いながら、遼太郎の口元はますます歪んだ。
「ウソよ…!そんなふうに思ってるような顔じゃないもん。」
自分のドンくさいことが話題に上って、こんなふうにムキになるみのりも、遼太郎にとっては愛しくてたまらない存在だ。
可笑しさからくる笑いを優しい微笑みに変えて、言い直した。