Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
それから、みのりが大学での新生活のことについて、遼太郎へいろいろと話題を振ってきた。
遼太郎も、そんなみのりにいきなり襲い掛かるわけにもいかず、抱きしめるタイミングを逸してしまって、しょうがなく話題について答えるしかなかった。
こうしている間にも、時間はどんどん過ぎ去っていく。
離れ離れになる前に何とかして、みのりと深く結びついて絆を作りたいと思っている遼太郎は、ただ今は焦っていた。肝心のみのりと話をしていても、半分は上の空だった。
遼太郎にとって大学は、何も希望がないというわけではないが、あまりにもこの芳野への延いてはみのりへの執着が強すぎて、なかなか喜び勇んで向かうことのできる場所ではなかった。
みのりに励まされ、必死で受験勉強をしていた時には、あんなにも「行きたい!」と思っていた大学なのに…。
みのりは大学の教育課程についても、いろいろと教えてくれた。
まず時間割は、自分の取得しなければならない単位に応じて、自分で組み立てなければならないこと。それに、他学部に聴講へ行ったりして、いろんな資格を取れたりすることなど。
「大変だとは思うけど、できたら教職資格は取っておいた方がいいかもね。私みたいに、いざとなった時には役に立つかもしれないし。」