Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜



「天気が悪くなるのは、遼ちゃんのせいじゃないでしょう?大丈夫、降りはじめるのは夕方からって言ってたから。」


 自信を持ってそう言ったみのりは、しっかりと天気予報を調べてきていたらしい。
 こんなふうにみのりはいつも、遼太郎をサポートしてくれて、時にはさりげなくリードしてくれる。


 今日は自分がリードして、みのりを楽しませてあげたいと思っていたのに、遼太郎は初っ端から出足を挫いてしまった。ちゃんと天気予報をチェックしていれば、行き先を映画館に変更することもできたはずだ。けれども、すでに入園してしまったので、そうするわけにもいかない。


「さて、どこに行く?遼ちゃんが一番行きたいところから行ってみよ!」


 みのりはニッコリと楽しそうに笑って、弾んだ声でそう言いながら、遼太郎の持っている園内の見取り図を覗き込んだ。


「…それじゃあ…。」


 いつまでも落ち込んでいては、今日という貴重な一日が台無しになる。遼太郎も気を取り直して、みのりと二人で頭を寄せて見取り図を覗き込んだ。


 遼太郎の行ってみたかったところ、それは何といっても遊園地に来たからには、やっぱりジェットコースターだった。


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