Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜



 この遊園地は、絶叫系の乗り物が充実しており、ジェットコースターは大小合わせて4つほどある。遼太郎が選んだものは、地上50m以上のところから一気に駆け下り、その速さは時速100kmを超えるというのが売りのジェットコースターだ。

 その側まで来て、みのりはその高さに息を呑んだ。


「大丈夫ですか?先生。」


 みのりの顔付きが、心なしか強張ったのに気がついて、遼太郎はみのりを覗き込んだ。


「大丈夫に決まってるでしょ。遊園地に来て、コレに乗らなきゃ始まらないじゃない。」


 そう言いながら、みのりの方から順番を待つ列へと並ぶ。


 列を待つ人々は、友達同士で来ている高校生や中学生の集団があったり、親子と思われる大人と子どものペア、そしてカップルといったところだ。そのカップルも、中学生同士のような微笑ましい感じから、本当に落ち着いた大人同士のペアまで、実に様々だ。


――俺と先生は、どんなふうに見えているんだろう?


 そんな疑問が遼太郎の思考に過る。横に立つみのりに目を移すと、今まさに上がっていかんとするジェットコースターを、不安そうに見上げていた。


 女性の年齢についてはよく分からない遼太郎でも、みのりはどうみても三十歳には見えない。服の着こなしや落ち着き方から大学生には見えないかもしれないが、二十四、五歳と言われても納得してしまうだろう。


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