Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
その気持ちは、決して〝やきもち〟ではないのだが、自分と付き合いながら道子がそんなことをしているとなると、自分の行動は本当に意味がなくなってくる。
道子のとんがった言葉に、遼太郎が申し訳なさそうな表情で黙ってしまうと、道子の方もそんな遼太郎を見て、語気を少し弱める。
「…今度の週末は、インターンシップを申し込んでるの。土日ともスケジュールはびっしりよ。」
「……ああ、そうなんですか。」
遼太郎は誘いを断られて残念というよりも、道子が人並みに就活をしているらしいことに、少しホッとしていた。
すると、すかさず道子は遼太郎のその表情を指摘する。
「何よ?デートが出来なくて、安心した?」
その勘ぐりに、遼太郎はぎょっとして肩をすくめる。
「と、とんでもない。…そ、それじゃ。日曜日、インターンシップが終わってから、どこか食事にでも行きましょう。」
「……え?!」
どうせ〝デート〟の話は、それで流れてしまうだろうと予想していた道子は、思ってもいない展開に、戸惑ったような声を上げた。
「終わってからでも、デートはできますよ。何時に終わるんですか?…迎えに行きます。」
遼太郎の穏やかな表情から発せられる優しい言葉に、道子は細い目を見開いて遼太郎を見上げた。