Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「陽菜ちゃんは、彩恵ちゃんとは違うぜ?あんなワガママで自分を可愛く見せるためだけに一生懸命な、イタい女じゃないだろ?」
佐山の方も少し考えた後、初めて彩恵に対する評価を口にした。それを聞いて、遼太郎も薄く苦笑する。
「そう言われても、その気持ちが全く湧かないのに、付き合えないよ。」
まるで無関心な遼太郎に、佐山は信じられないような視線を向けた。
「どうしてだよ?陽菜ちゃん、俺はいいと思うぜ?そこにいるだけでパッと周りを明るくするみたいに可愛いし、あの笑顔を見たら誰だってドキッとするだろ?それに、あの抜群のスタイル!それだけじゃない。頭も良くて、調査したり計画したりする能力もある。よく気が付くし、気遣いもできる。もうあと何年かしたら、可愛いだけじゃなく、すごく綺麗になるだろうな。」
手放しに陽菜を褒めたたえる佐山の持論を黙って聞きながら、遼太郎の思考の中には別の人物が浮かんでくる。
可愛くて綺麗で、スタイルが良くて。まっすぐな心で、優しく献身的で、頭が良くて。
遼太郎だってそんな人物を、恋い慕わないはずがない。遼太郎の中で、そんな人物はただ一人だった。
でも、佐山が陽菜に対してこう思うのならば、陽菜はみのりに似ているところがあるのかもしれない。