ぼくのことだけ見てなよ
「あー、腹減った〜。…って、なんだよ!楓!なんで俺、睨まれてんの!?」
そこに呑気に現れた松井。松井の言葉通り、美島が思いきり松井のことを睨んでいた。
「お前、どこにいたの」
「は?俺…?」
美島に聞かれた松井は、戸惑いながら、チラッとわたしを見た。とっさに顔を顰めると、松井は美島に目線を戻した。
「言わなきゃダメ?」
「は?」
「んー、俺モテるからさぁ。恋の相談を受けてたワケですよ〜」
「…ふぅん」
「なんでもさぁ、キスしてくんないんだと」
「べつに内容まではいいよ」
って、ちょい!松井ー!それ、わたし!わたしの話じゃん!!なんで言っちゃうのよ!でもここで睨みつけたらバレちゃうから…必死で我慢した…。
*
学校帰り、いつものメンバーで帰宅途中。いつもの分岐点で、別れるんだけど…。
「椿姫」
「んー?」
「ぼくん家来る?」
「えぇっ!?」
「そんな驚かなくても…。イヤなら、いいけどさ」
「椿姫ちゃん、行っちゃえー。そして、ヤっ…」
「変なこと言わないで!!」
ホント松井が入ってくると、ロクなこと言わないんだからっ。キスもしてないのに、そんなことあるワケないじゃんか…。
「どうする?」
「えっ、とー。じゃあ、ちょっとだけ…」
「うん」
「椿姫ちゃん、楽しんでおいで?」
「那津っ。うん、楽しんでくるね。松井と那津も、どっか行けばいいじゃん!」
「えぇっ!?椿姫ちゃん、なに言って…」
「あー、那津ちゃんさえよかったら、なんか食べ行く?」
「へっ!?あ、じゃあ…行きたいな…」
「うしっ、じゃあ行くか!じゃなー」
そこに呑気に現れた松井。松井の言葉通り、美島が思いきり松井のことを睨んでいた。
「お前、どこにいたの」
「は?俺…?」
美島に聞かれた松井は、戸惑いながら、チラッとわたしを見た。とっさに顔を顰めると、松井は美島に目線を戻した。
「言わなきゃダメ?」
「は?」
「んー、俺モテるからさぁ。恋の相談を受けてたワケですよ〜」
「…ふぅん」
「なんでもさぁ、キスしてくんないんだと」
「べつに内容まではいいよ」
って、ちょい!松井ー!それ、わたし!わたしの話じゃん!!なんで言っちゃうのよ!でもここで睨みつけたらバレちゃうから…必死で我慢した…。
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学校帰り、いつものメンバーで帰宅途中。いつもの分岐点で、別れるんだけど…。
「椿姫」
「んー?」
「ぼくん家来る?」
「えぇっ!?」
「そんな驚かなくても…。イヤなら、いいけどさ」
「椿姫ちゃん、行っちゃえー。そして、ヤっ…」
「変なこと言わないで!!」
ホント松井が入ってくると、ロクなこと言わないんだからっ。キスもしてないのに、そんなことあるワケないじゃんか…。
「どうする?」
「えっ、とー。じゃあ、ちょっとだけ…」
「うん」
「椿姫ちゃん、楽しんでおいで?」
「那津っ。うん、楽しんでくるね。松井と那津も、どっか行けばいいじゃん!」
「えぇっ!?椿姫ちゃん、なに言って…」
「あー、那津ちゃんさえよかったら、なんか食べ行く?」
「へっ!?あ、じゃあ…行きたいな…」
「うしっ、じゃあ行くか!じゃなー」