ぼくのことだけ見てなよ
なんだろ。ただ、となりにいるだけなのに、ドキドキする…。このドキドキは、なんなんだろうか…。
「椿姫さ」
「…ん?」
「恋の相談したの?」
「えっ?なんの、こと…?」
まさか、ここでその話が出てくるとは思っていなくて、オレンジジュースを吹き出しそうになった。
「したんでしょ?孝宏に」
「な、なに言ってるのー!ヤダなぁ、美島!わたしなワケないじゃん!」
「だって、2人時間差でいなくなったし、戻ってきたのも時間差だったし。キスしてくれないって悩んでたらしいし。ぼくたち、まだシてないでしょ?どう考えても椿姫じゃん」
「うっ…」
もう!松井!どうしてくれんのよ!バレたじゃないのよ!松井が変なこと言うから!!
「で、実際どうなの?」
「えっ?なにが…?」
「ぼくと、キスしたいの?」
「そっ!そんなこと!普通、聞かないでしょ!?」
「普通は聞かないかもしれないけど、ぼくは聞くの」
「………」
ぼくは聞くの、って…。そんな当たり前のように言われても…。
「ほら、ぼくとシたいんでしょ?」
「う、うるさいよ?」
「じゃあ、しないよ?」
「………」
「いいんでしょ?」
「……どうして、イジワルばっか言うの」
「椿姫がカワイイから」
「………」
毎度毎度思うけど、言ってて恥ずかしくならないのかな。もしくは、痒くなるとか。……ならないのかな。
そんなことを思いながらも、ココロのどこかで、美島からシてくれないのかな…なんて、思ってしまう。最初に拒んだのは、わたしのくせに自分勝手だ…。
「椿姫さ」
「…ん?」
「恋の相談したの?」
「えっ?なんの、こと…?」
まさか、ここでその話が出てくるとは思っていなくて、オレンジジュースを吹き出しそうになった。
「したんでしょ?孝宏に」
「な、なに言ってるのー!ヤダなぁ、美島!わたしなワケないじゃん!」
「だって、2人時間差でいなくなったし、戻ってきたのも時間差だったし。キスしてくれないって悩んでたらしいし。ぼくたち、まだシてないでしょ?どう考えても椿姫じゃん」
「うっ…」
もう!松井!どうしてくれんのよ!バレたじゃないのよ!松井が変なこと言うから!!
「で、実際どうなの?」
「えっ?なにが…?」
「ぼくと、キスしたいの?」
「そっ!そんなこと!普通、聞かないでしょ!?」
「普通は聞かないかもしれないけど、ぼくは聞くの」
「………」
ぼくは聞くの、って…。そんな当たり前のように言われても…。
「ほら、ぼくとシたいんでしょ?」
「う、うるさいよ?」
「じゃあ、しないよ?」
「………」
「いいんでしょ?」
「……どうして、イジワルばっか言うの」
「椿姫がカワイイから」
「………」
毎度毎度思うけど、言ってて恥ずかしくならないのかな。もしくは、痒くなるとか。……ならないのかな。
そんなことを思いながらも、ココロのどこかで、美島からシてくれないのかな…なんて、思ってしまう。最初に拒んだのは、わたしのくせに自分勝手だ…。