告白します。
 「「…………………………。」」



それからしばらくの間、お互い黙々と料理を食べ続ける。

職場の上司との食事、ましてやご馳走して貰う立場だ。
普通の人ならば、気を遣って話し掛けて場を取り繕ったりするのだろうけれど、私は一切しない。

そういう点に於いて私は、イタい人間であり、Sであると言える。


 「「……………………………。」」


カトラリーと皿がカチンとぶつかる音だけが響く。
何なら隣の席の年配のご夫婦や、後ろのOLさんらしき女性二人組の会話がこちらのテーブルを支配する勢いだ。


「だからお父さん、翔真はきりん組の中でスパダリの立ち位置なのよ!だから王子様の役を貰えたのよ!そうだわきっと!」

「はあ?止めてくれよ。年中鼻水垂らしてる翔真がか?草生えるわ。」


「確定拠出年金いいと思う?」

「いいんじゃないの?国の制度だしね。積み立てた分は税金戻ってくるって。」
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