溺愛ドクターは恋情を止められない
余裕しゃくしゃくの笑顔で私の顔を覗き込む彼は、私の手首を握って引っ張る。
「まぁ、食事でもしながら話そうよ」
「えっ……。ちょっと待って……」
強引な先生の手から逃れようと抵抗すると、彼は力を緩めて私に向き合った。
「松浦って、思った通り真面目なんだな」
突然声のトーンを下げた小谷先生に驚き、鼓動が激しくなる。
それに、ずっと『松浦ちゃん』だったのに……。
「もっと雰囲気のいいところで言いたかったんだけど……俺、松浦が好きになった」
私が好き?
驚き彼を見上げたけれど、実に真剣な顔。
とても冗談を言っているようには思えない。
「救急で、目にいっぱい涙をためながら、必死で頑張ってる松浦が、すごく愛おしいと思うようになって。俺と、付き合ってくれないかな」