溺愛ドクターは恋情を止められない
キョロキョロ辺りを見渡しても、小谷先生の姿はない。
すると……。
「松浦ちゃん」
「小谷先生」
後ろから声がした。
「いたいた。来てくれないかと思ったよ。俺、ずっと待ちぼうけか?と心配になった」
「いえ、どこだかわからなくて」
職員駐車場も広い。
どうやらすれ違っていたらしい。
「あっ、そうか。それじゃあ、行こうか」
彼に続いて歩き始めたけれど……行くってどこに?
「あのっ、先生」
「ん?」
「私はどうしてここに?」
そう質問をすると、先生はおかしそうに笑いだした。
「どうしてって、鈍いなぁ。デートしようって言ってるの」
その言葉に目を丸くして、一瞬立ち止まると、彼の方が驚いている。
「あれ? 松浦ちゃんって彼氏いる? まぁいても、俺がいただくけどね」