溺愛ドクターは恋情を止められない
だけど……突然そう言われても、なんと言ったらいいのかわからない。
「好きなんだ。付き合って、欲しい」
NOとは言えないような強い口調だった。
でも、そんな大切なことに、簡単には返事できない。
動揺して俯くと、彼の笑い声が聞こえた。
「あはは。やっぱり真面目だな。本当は、すぐにでも返事が欲しいとこだけど、待つよ。ただ、俺は真剣だから、考えてくれないか?」
小谷先生なら、いくらでも素敵な女性が寄ってくるだろうに。
見た目だって申し分なく、まして、医師という肩書つき。
その先生が、私に告白なんて。
「とりあえず、飯行かない?」
「あの……」
「今日は、同僚として、ね」
小谷先生は、ちょっと強引なところがある。
だけど、『同僚として』と気を遣ってくれてもいる。
断る理由を思いつかず、結局車に乗り込んだ。