溺愛ドクターは恋情を止められない
「それでは、お預かりします」
「先生、本当にすみません」
「いえ。私も楽しみにしてましたから」
高原先生に飛びつく清春君は、本当に先生のことを信頼しているのだろう。
「行ってきます」
無邪気にお母さんに手を振る清春君は、本当にかわいらしい。
私は後ろの席に移って、清春君と会話を楽しむことにした。
「清春君、なにして遊ぶ?」
「サッカーと野球とテニスと……」
「欲張りだな、清春」
ハンドルを握る先生がクスクス笑う。
「でもいいぞ。全部やろうな」
「ホントに?」
清春君は大喜び。
そういえば、先生も幼いころ病弱だったと聞いた。
もしかしたら、清春君みたいに自由に遊べなかったのかもしれない。