溺愛ドクターは恋情を止められない
「ねぇ、お姉さんはなんて名前?」
「うん。松浦都だよ」
「それじゃ、都ね」
小さな子に突然呼び捨てされて、プッと噴き出す。
「都さん、だ。清春」
先生はたしなめてくれたけど、『都』という響きを気に入ったようで、「イヤだ、都にする」とただをこねる。
だけど、先生に『都さん』と呼ばれて、心臓が跳ねた。
「それじゃあ、都でいいよ。いっぱい遊ぼうね」
子供ってこんなにかわいいんだ。
もちろん、お母さんの苦労は経験していないから、いいとこどりなのだろうけど。
「で、都は先生の彼女?」
無邪気な顔をしているくせに、とんでもない質問。
一瞬頭が真っ白になって、なにも言えない。
「残念だけど違うんだ」
すると代わりに先生が答えてくれた。