溺愛ドクターは恋情を止められない

「ねぇ、お姉さんはなんて名前?」

「うん。松浦都だよ」

「それじゃ、都ね」


小さな子に突然呼び捨てされて、プッと噴き出す。


「都さん、だ。清春」


先生はたしなめてくれたけど、『都』という響きを気に入ったようで、「イヤだ、都にする」とただをこねる。
だけど、先生に『都さん』と呼ばれて、心臓が跳ねた。


「それじゃあ、都でいいよ。いっぱい遊ぼうね」


子供ってこんなにかわいいんだ。
もちろん、お母さんの苦労は経験していないから、いいとこどりなのだろうけど。


「で、都は先生の彼女?」


無邪気な顔をしているくせに、とんでもない質問。
一瞬頭が真っ白になって、なにも言えない。


「残念だけど違うんだ」


すると代わりに先生が答えてくれた。
< 134 / 414 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop