溺愛ドクターは恋情を止められない

それから三日。
私はそのまま入院生活を送った。

私がひとり暮らしだと知っていた高原先生の配慮もあったようだ。
脳震盪のあとは、あまり動いてはいけないから。

そして、個室に入れてもらえたのは、院長から、ケガをさせたことのお詫びの様だった。

重症患者が来たらすぐに大部屋に移ると伝えてあったものの、幸いそれもなかった。


日用品は、心配して何度も顔を出してくれる那美がそろえてくれた。
そして……。


「都の誤解、解けたみたい」

「そっ、か」


ナースの間に飛び交っていた噂は、小谷先生のおかげで収束しつつあるようだ。


「ホントに、フッたの?」

「そういうことに、なるのかな。小谷先生の誠意は受け取ったし、とても素敵な人だとは思ってる」


正直に話すと、那美はうなずいた。
< 288 / 414 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop