溺愛ドクターは恋情を止められない
この土日も何度も姿を見かけた。
ドクターの過酷な勤務状況を、改めて目の当たりにした。
退院の前の晩。
また高原先生は様子を見に来てくれた。
「明日、退院だけど、しばらくは安静にして。救急の勤務は、来週からにしてもらってある」
「すみません、そんなことまで……」
本来は私がやるべきことなのに。
「復帰したら、カルテ手伝ってくれる?」
「えっ?」
「医事課から、間違ってるって、すごい数が返されて……」
普段は私達がチェックをして修正してから医事課に回すけれど、手が足りていないのかもしれない。
「すみません」
「いや、松浦の存在がどれだけ大事か、皆思い知ったよ」
きっとそれはお世辞だろう。
それでも、うれしかった。