溺愛ドクターは恋情を止められない
「酒井とは、きちんと話をしてきた。俺は都が好きだと」
「先生……」
ハッとして見上げると、彼は優しく微笑んでいた。
「奏多、でいい」
その瞬間、我慢していた感情が一気に溢れた。
「奏多さん……。ずっと、好きでした。いけないとわかっていたのに、私……」
初めて彼の名を口にした途端、息が上手く吸いこめなくなった。
「都」
そして再び唇が重なる。
唇が触れている部分が熱くて溶けてしまいそう。
そのまま床に押し倒され、彼のふたつの瞳が私を見下ろす。
「都……」
どれだけそう呼ばれることを願ってきたのか。
あの公園で、恋人のフリをしたあの日から、彼の声でそう呼ばれることは、私の夢だった。
再び顔を傾け近づいてきた彼は、唇を優しく重ねる。