溺愛ドクターは恋情を止められない
「本当に、大丈夫ですから。適当に駅で降ろしてください」
これ以上、迷惑をかけてはいけない。
私は休みを保障されているけど、彼はそうではない。
「ダメだ。眠れないだろ」
私を諭すかのような先生の言葉に、目を見開く。
そう。先生の言う通り、きっと眠れない。
さやかちゃんのあの姿を見てしまった今日は。
「図星だな。こういうときは甘えればいい」
なにも言い返せない私に、彼は優しく微笑み、車を降りた。
慌てて私も続くと、カゴを持った先生は一番奥の棚へと足を進める。
「これでいい?」
先生は、甘そうな酎ハイやカクテルをいくつか選ぶと、お菓子もポンポンかごに放り込み、レジに向かった。
「先生、あの……」
「どうした? これ、嫌い?」
「いえ……」