溺愛ドクターは恋情を止められない
「俺を信じて」
私の頬に手を伸ばし、包み込んでくれる彼に、うなずくことしかできない。
「さてと。残念だけど夜勤なんだ。明日、日勤が終わると休めるから、その後ゆっくり話そう。都のことも考えないとな」
「……はい」
本当は今すぐ、じっくり話し合いたかった。
だけど、夜勤では仕方がない。
後ろ髪を引かれながら彼と別れて更衣室に向かった。
「病み上がりだから、余計なことを考えずに寝るんだぞ」と笑う奏多さんは、私よりずっと強い。
でも、本当にこれでいいの?
考えが頭の中でまとまらず、呆然として歩いていると、「松浦ちゃん」と声をかけられた。
「小谷先生……」
「どうしたんだ? 体調、悪いのか?」
「いえ……」
きっと目が真っ赤だったに違いない。
小谷先生は驚いて、「ちょっと来い」と私を引っ張った。