溺愛ドクターは恋情を止められない

「あとで紹介してあげるよ。内科の先生。たしか、小谷先生と、高原先生と同じ後期研修二年目の先生だよ。すごくきれいな人なんだから。物腰も柔らかだし」


酒井先生の事よりも、"高原先生”という言葉に反応してしまう。


「おはようございます」


そこに、いつも元気な小谷先生が入ってきた。
相変わらず声が大きい。


「おはようございます」

「おはよー。今日もかわいね。おふたりさん」

「今日も口が滑らかですねぇ、小谷先生」


さすが内藤さん。
あしらい方もうまい。

こんな小谷先生も、一度診察室に入ると、まるで別人のように”医師”の顔に豹変するから驚きだ。


「もしかして夜勤明けですか?」

「そう、ビンゴ。疲れてるから労わってね」


小谷先生は、右手で左肩を揉んでみせる。
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