手紙~大切なひとへ~
出会い
形のある言葉なんかいらなかった…
だから、惹かれあってしまったのかもしれないね
そして、愛してしまったのかもしれない…
傷付けてしまったのかもしれない…

『おまえ、淋しい目、してるね…』

覚えてる?

初めて、祐チャンがアタシに言った言葉…

あの時、祐チャンは、アタシを救ってくれた…
暗闇の中で、アタシの名前を大きな声で叫んでくれた…
『レイ…』
震えながら立ちすくむアタシを、見つけてくれたんだ。そして、ギュッと抱き寄せてくれた…

その手もその声も、アタシが灰になるまで、そばに居てくれると信じていた。いや、ただ信じたかっただけだったのかな
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