今を生きよう~あなたにタカラモノはありますか~
あの時
四人で遊んだ日から、翔はさらにひどくなっていった。
たぶん、私のテンションが上がっていたからイラついたんだろう。



「阪本、…阪本!」
「ふぇ?!」

急になになに?
もう帰ろうとしてるのに…渉君だな。

「何回も呼んだのになんで気付かんねん」
「だって集中しててんもん」
「は?…何に?」
「片付け」

そう言うと、渉君はふーんと言って校庭をじっと見つめ始めた。
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