今を生きよう~あなたにタカラモノはありますか~
今は家に誰もいないので、仕方なく玄関まで行きドアを開けた。

「美月ちゃん遊ぼー!」

そこにいたのは侑都君だった。だけど後ろに……翔と想君が…いた。
なんで?今日は来ないはず…。

「美月ちゃん!サッカーしよう」

あぁ、まただ。侑都君が言って断れないように二人が後ろにいる作戦。
バレバレな作戦だね、でも断りたいけと出来ないような気になってしまう。
でも…それで傷つくより断ったほうが…。

「ごめん、今日は無理!用事あるから!」
「おい!!ウソぐらいわかっとんじゃ!はよ来いボケ!クソババアが!」

あぁ、やっぱりだ。これは分かっていた。
結局は行かなければならないんだ。
これは使命。私の運命。変えられない。
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