先生…ダメ？

だけど、いつも離してしまう。

＊＊＊

先生と2人の車は緊張する。

車に乗り込んだ瞬間ふわっといい香りがして、中もとても綺麗だから清潔な人なんだなと感じさせられた。

ふと運転席を見ると、白い先生の肌と真っ白な雪景色が見えた。

何か似合ってるなあ…。

そう思ったのも束の間、いい香りが私の意識をかき混ぜ、眠りについてしまった。

＊＊＊

隣でスヤスヤと寝息が聞こえる。

気持ち良さそうに寝ている顔は、まるで人形みたいだ。

木村の家はまだ遠くにあるから、その間この顔を沢山見れると思うと少し楽しくなる。