空色canvas




「今でも好きなの?」



流れる涙は止まったけれど、目は真っ赤なままで俺を見つめるサヤの姿。



「好きじゃないよ…」


「ウソ!」



充血した大きな瞳は真っ直ぐ俺を見つめている。



「嘘じゃないよ。もう終わったんだ…」


「………」



ぎゅっと唇を噛み締めて、サヤは俺から目を逸らしうつむいた。




「…サヤの愛は?サヤだったらどんな絵を描く?」



「…わからない。愛なんてわからないよ…」



「………」




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