空色canvas
「ね~ぇ?だいじょうぶ?」
やっぱり俺に向けて言っているように聞こえる。
意識がぼやける中そっと目を開けてみた。
そこには…
大きな瞳、長いまつげ、小さな鼻、ぷっくりと可愛らしい唇…
そして真っ白い肌にふんわりのるピンクのチーク…
腰まで伸びるふわふわの髪を風になびかせながら立っている。
…ん?
だけど明らかに小学生ではない。
というよりも俺と同じくらいに見える。
さっきの声は夢だったのか?
もしかして今、目の前に居るこの子も夢か?
頭が働かない…。