死んでもずっと友達だよ
私は夏希の母の様子を見て、すぐに夏希の母がお酒を飲んでいることに気づいた。




まだ明るい日曜日のお昼から、お酒を飲んで酔っ払らっている夏希の母を見て、私は少し夏希の気持ちがわかったような気がしていた。




「あんたたちは、誰?」




夏希の母が、少しろれつがまわっていない話し方でそう言った。




「私たちは、夏希のクラスメイトです。

できれば、今日、お線香でも上げていきたくて……」




「夏希の友だちね。

上がりなよ。

何にもないけどね」




夏希の母はそう言って私たちを家の中に上げた。
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