死んでもずっと友達だよ
「高校三年生になって、真面目に授業を聞く人と、授業を聞き流す人がいるでしょ。

香澄にはその違いがわかる?」




私は呼吸を乱し、冷たい汗をかきながら、目を伏せて、じっとノートを見つめていた。




〈 夏希、あなたは何が言いたいの?

ここはもう、夏希が来る場所じゃないの。

お願いだから、いなくなって! 〉




「授業を真剣に聞いてる人は、自分の未来に期待してる人。

進学して、自分の未来が広がると思っている人。

私とは違う真逆の人」




私の耳に入ってくる夏希の声が、しだいに大きくなってきて、私は夏希の声に怯えていた。
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