死んでもずっと友達だよ
「私は毎日、校舎の屋上で星を見ている。

校舎の屋上から見る星は、キラキラしていて、きれいなの」




〈 知らねぇよ、そんなこと! 〉




浩太は心の中でつぶやいた。




〈 夏希は、その校舎の屋上から飛び降りたんだよ。

真夜中に、誰にも気づかれずに…… 〉




「浩太も校舎の屋上から、星を見ようよ。

校舎の屋上から見る星は、とってもきれいだから……」




夏希はそう言って、青白い手で、浩太の手を強く握った。
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