こんな私、私じゃない。でも私・・・
「私ね、社労士の勉強をしようと思ってた」

勉強を再開させるためにすぐるに伝えるつもりだった。

「社労士?」

すぐるは思ってもいなかったようで少し驚いた顔をした。

「ずっと勉強しようと思っていたの。そろそろ本格的にやり始めようかと思って・・・」

「社労士か、前に本屋で美沙を探した時に資格の本のところにいたな・・・」

あの時、そうだった。「この間買った本とは違う出版社の本が沢山あった」ことを確認していた。

「そう、あの頃から考えていたんだけど、出来てないから・・・でも経理にって言われたらそれどころじゃなくなる。簿記を取ったのは高校の時だし忘れてるよ。簿記の勉強をやり直さないと仕事出来ないよ」

法改正もあるし計算書も変わったのは知ってるし科目だって・・・

「社労士の件は少しお預けにして。経理の仕事が落ち着き始めたらいくらでも勉強は出来る。だから今は簿記の勉強をやり直そうか。緒方さんは住谷の本体じゃなくて住谷の工場の方の経理をしてるから工業簿記も必要になる」

住谷は自社で製品を作ってるものもあり工場がある。

「工場の方の経理をしてるんだ・・・でもそのまま緒方さんの仕事を引き継ぐの?工業簿記は苦手だよ」

勉強していても工業簿記は理解するのが大変だった。




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