こんな私、私じゃない。でも私・・・
「その辺は経理の方とも話し合った結果、そのまま緒方さんの仕事を引き継いでもらうことになる。工場の経理は本体と引き離して処理をしているらしいから他の人が引き継いでも美沙が引き継いでも一緒ってことになったから」

「そんなの違うと思うけど・・・」

今、経理に所属している人が引き継ぐ方が絶対いいと思う。

「そう言うなよ・・・苦手って言ってたら出来ないだろう?で、緒方さんに簿記の本を借りに行くことになってるから」

と、すぐるがさらっと約束を交わしていることを伝えてきた。

「えっ!?」

「緒方さんには早川から伝わってるし、後で早川のとこ行こうな」

何がなんだかわからなくなってきた。

私は社労士の勉強は暫く出来ず、経理に異動するから簿記の勉強をやり直すってこと?

「いちよ、俺も簿記持ってるからいくらでも教えてやる。住谷の経理がどうなのかはわからないけど、会社の経理の経験者だからわからないことは聞けばいいよ。緒方さんだってフロアにいなくても近くにいるから・・・」

すぐるが優しく言ってくれる。

「うん。ありがとう」

突然言われた経理への異動。

この現実を受け入れることしか出来ないなら、元々やりたかった経理をさせてもらえると思って頑張るしかない。








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